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砂時計と砂浜と 島根へ [中国地方(島根)旅行]

旅の続き。
四国から離れて、毎年恒例になりつつある島根旅行へ[電車]。去年は石見銀山でした。
島根は、現在放送中のNHK連続テレビ小説『だんだん』の舞台でもあり、去年は世界遺産「石見銀山」が登録され(以前の記事)、さらに、出雲大社では今年は仮殿遷座祭が行われ(後記)もあり。いつもより島根を訪れる観光客も増えているとか。
<タクシーの運転手さん談[車(セダン)]>。
まあ、島根はなぜか何回も来てますが、いつ来ても落ち着くんですよね。何番目かのふるさとのように感じます[手(チョキ)]

仁摩サンドミュージアム(島根県大田市仁摩町(旧邇摩郡仁摩町))。島根県のほぼ中央の日本海側、国道9号線沿いにあります。ここは文字通り砂の博物館で、石見銀山にも比較的近く、テレビドラマや映画の『砂時計』の舞台にもなったことで有名になりました[映画]。私自身はロケ地めぐりが目的ではなく。ただ、以前から島根にまた来た時には訪れようと思っていたスポットです。

↓仁摩サンドミュージアムの建物は、ピラミッドが目印[目]。秋空と紅葉と。
ちなみにピラミッドである理由は、エジプト・クフ王のピラミッドの墓室の中にあったと言われる鳴り砂と、近くの琴ヶ浜の砂が似ていると言われているからだそうです。
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↓ミュージアム入口には、かわいいポストが[わーい(嬉しい顔)]
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↓ピラミッドの中に入り、てっぺんを見上げると。青空をバックに、ここの一番の目玉「一年計砂時計[時計][ぴかぴか(新しい)]」が。1tの砂を1年かけて落とす世界最大の砂時計[exclamation]は”砂暦(すなごよみ)”と名付けられました。高さ5.2m、直径1mという巨大なガラス容器を使い、1tもの砂がわずか直径0.84mmのノズルから1年かけて刻々と落ちています。砂の大きさや材質、ノズルの大きさ、砂の落下速度などの研究を重ね、温度や湿度もしっかり管理され、様々な条件を計算しつくされて作られたもの。同志社大学名誉教授 故・三輪茂雄氏(粉体工学)が監修、3年かけて完成。凄い作品ですね[アート]
ただ、砂は、設計上の理由から、近くの琴ヶ浜海岸のものではなく、山形県西置賜郡飯豊町遅谷の鳴り砂を選定。
1991年から時を刻み続けています[台風]
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↓外側から砂時計をみる。
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当然、一年に一回、この砂時計は回転されるわけですが、
毎年大晦日から元旦にかけて行われるカウントダウンパーティー「時の祭典」というイベントにて、年男・年女が、大綱を引いて回転させています[モータースポーツ]。これは大変ユーモアがあり、斬新なアイデアのように感じられました[るんるん]地域の人々に愛されるもの、財産にしていることは素晴らしいです。

ミュージアムには他にも、砂のオブジェとか、砂の種類・鳴り砂の解説、『砂時計』の撮影に関する話、そして日本全国、世界各国から集められた砂のサンプルなどが展示され、なかなか見どころあります。世界各国には様々な色や質の砂浜があるもんだと感心させられます[眼鏡]

↓建物のピラミッドは、巨大な芸術作品に思えてきます。周辺の草木や花も、四季折々の様々な表情を見せてくれます。小さいピラミッドもあり、かわいらしいです[かわいい]
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↓仁摩サンドミュージアムへは、JR山陰本線 仁万(にま)駅から徒歩約10分。ここは有人駅で、タクシー会社が隣にあります。近所を流れる潮川(うしおがわ)は、「水辺の楽校(がっこう)」地元の子どもたちの体験学習、憩いの水辺として親しまれています。できれば、駅からゆっくり歩くのがいいですね[手(チョキ)]
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せっかくなんで、数キロ離れたところにある、琴ヶ浜(島根県大田市仁摩町)まで足を運ぶことに[足]。2Kmにも渡るこの海岸は、歩くとキュッキュッと琴の音のように鳴り、「鳴り砂」の浜で有名です。「日本の音風景・百選」「日本の渚・百選」にも選ばれています。
この地には、 「琴姫伝説」 と呼ばれるものが残ってます。壇ノ浦の源平の戦いに敗れ、この地に流れ着き、村人に助けられたお礼に、毎日琴を奏でていた平家の姫(琴姫)が亡くなって以来、砂の浜が琴の音のように鳴くようになったというこの海岸。これは、姫の魂がこの浜にとどまって、村人たちを慰め励ましてくれているのでは?という言い伝えとなり、琴ヶ浜と呼ばれるようになったとのこと[本]
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↓砂浜には美しい貝が散りばめられていました。人もほとんどおらず、打ち寄せる波の音と、鳴り砂の音だけが聞こえています・・・[耳]。やっぱり、静かな海は気分が落ち着いていいもんですね[喫茶店]
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島根県の砂浜というと。以前ご紹介した島根県立石見海浜公園の砂浜も大変美しかったので、どちらもゆっくり立ち寄られるのがおススメですね[あせあせ(飛び散る汗)]

↓琴ヶ浜の最寄の駅は、先ほどの仁万駅の隣り。無人駅「馬路(まじ)」駅です。琴ヶ浜、日本海を見下ろす駅のホーム。まさに、ローカル駅といった風景です[手(チョキ)]
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出雲大社[目]。ここは島根に来るたびに立ち寄るスポットですが。
ちょうど、11月初め、神在祭<旧暦10月(出雲地方では神在月と呼ぶ。全国的には神無月と言われる月=神が居なくなる月。)で、全国から八百万の神々がこの地に集結する時期に当たります。>が行われており、観光客もいつもよりも多め。さらに、今年は、国宝・本殿の59年ぶりの大修造に伴い、祭神・大国主命を仮の本殿に移す仮殿遷座祭が4/20に行われた(つまり59年ぶりの神様の引っ越し)という年でもあります。本殿遷座祭が営まれる2013年(平成25年)5月に、再び本殿に戻されます。
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↓鳥居を逆から眺めます。電鉄出雲大社駅方面、白い大鳥居が見えます。
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↓帰りは。ゆったり「やくも」号で、夕暮れの宍道湖を眺めていきます。
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mint_tea

大小のピラミッドの建物、壮観ですね。キレイです。
何番目かのふるさとのように落ち着ける町って良いですね。
出雲大社も一度だけ行きましたが、神迎祭とかあるのですね。
さすがって感じです。
by mint_tea (2008-12-09 21:55) 

ミモザ

仁摩サンドミュージアムの建物はピラミッド型なのですね。
ものすごいエネルギーが集まっているのでは?
砂のお話も興味深いですね。
砂つながりで、石見海浜公園の砂浜や琴ヶ浜の貝殻が
見てみたいです。
出雲大社も行ったことがないので参考になりました(^^♪
by ミモザ (2008-12-09 23:05) 

key-k

こんばんは。
サンドミュジアムの1年砂時計!スケールの大きい話でとても興味深いです。
ピラミッドのなかから見上げる鉄骨が組み合わさった感じもいいですね。

出雲大社は一度行きたいと思っていますw
by key-k (2008-12-11 00:43) 

mitsu

こんばんは!
最後のカット~神秘的ですねぇ!
by mitsu (2008-12-13 01:50) 

黄昏の線路

mint_tea さん
nice!&コメントありがとうございます。
島根を旅すると、安らぎがあるんですよね・・。
大小のピラミッドは、一種の芸術作品。
出雲大社の神様のお話や歴史、なかなか興味深い話が多いです。
知っていくと、参拝するとき何か一味違った雰囲気が味わえます。
by 黄昏の線路 (2008-12-16 23:19) 

黄昏の線路

ミモザ さん
nice!&コメントありがとうございます。
そうですね。ピラミッド、良く作ったなと思いますね。
不思議なエネルギーを感じますね^^
日本海の砂浜って、やはりキレイですね。
そんなに賑わっておらず、ゆったりと、穏やかな海が楽しめますね。
出雲大社、ぜひ機会がございましたら、行ってみてください♪
by 黄昏の線路 (2008-12-16 23:24) 

黄昏の線路

key-k さん
nice!&コメントありがとうございます。
1年砂時計、設計、そして実際作るのもだいぶ苦労されたようです。
初めは、家庭にあるような分単位の砂時計からスタートして
スケールアップしていったんですよね。
太陽の光を取り入れているところとか、
鉄骨の感じとかも建築家のこだわりが見受けられます。
by 黄昏の線路 (2008-12-16 23:28) 

黄昏の線路

mitsu さん
nice!&コメントありがとうございます。
宍道湖の夕焼けはちょうどいいタイミングで、
特急の車窓から見えました。
宍道湖沿いを走るこの区間は、大好きなんですよね~。
by 黄昏の線路 (2008-12-16 23:30) 

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